ドッグフードの種類の違い!どのタイプが一番いいの?
ペットショップ、ホームセンター、インターネットで販売されているドッグフードは多種多様、いろいろなタイプのフードが販売されています。
最初に言いますが、ドッグフードのタイプの違いで犬の健康に影響がでることはありません。どのタイプのドッグフードでも、ドッグフード自体の品質が良ければワンちゃんは健康に育ちます。
「缶詰タイプのウェットフードだと噛む力が弱くなるからカリカリしたドライフードがいい」という情報がありますが、そんなことはありません。犬は食べ物を丸飲みするのが普通なので、それほど噛む力は必要としません。
このページではドッグフードの種類(タイプ)の違いによるそれぞれの特徴(メリット・デメリット)をご紹介します。また、年齢別・アレルギー対応などのドッグフードの違いについてもご紹介します。タイプ別のおすすめドッグフードも紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
ドッグフードの種類(タイプ)
ドッグフードの種類は、大きく分けて以下の3つがあります。
- ドライフード
- セミモイストフード(ソフトドライフード)
- ウェットフード(缶詰タイプ)
ドライフード
水分含有量が3%~11%のフードで、カリカリとした食感のドッグフードです。
常温での長期保存が可能でカビなども生えにくいので、犬の栄養管理・健康管理の手間が一番かからないタイプのフードです。
ただし、ドライフードよりもウェットフードの方を好む犬が多いので、ウェットフードの後にドライフードに切り替えても食べてくれない場合があります。そういう点からも最初はドライフードの方がいいでしょう。
ちなみに「ドライフードだと歯石がつきやすい」というのは間違った情報です。
歯石はものを食べる限りどんなフードでも必ずつきます。そのため、本来は飼い主がこまめに歯磨きするなど細かいケアが必要なんです。
開封前 賞味期限 |
1年~2年 |
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開封後 賞味期限 |
3ヶ月~半年 |
扱いやすさ | ![]() 一番扱いやすい |
メリット | ・扱いやすく保存がラク ・封を開けてからも日持ちする ・旅行のときなど携帯しやすい ・犬の口が臭くなりにくい |
デメリット | ・食いつきが悪い犬もいる ・子犬や高齢な老犬は苦手 |
※開封前の賞味期限は商品によって異なります
セミモイストフード(ソフトドライフード)
水分含有量が25%~35%程度の半生タイプのドッグフードです。
セミモイストフードは、気泡を使わず水分量と湿潤調整剤で柔らかさとしっとりとした食感を実現しています。
ソフトドライフードは、フードに気泡を入れて柔らかくしています。粘着性のある粘土のような硬さで、セミモイストフードと同じく柔らかさとしっとり感を実現しています。
フードで水分を多く摂取できるので、便秘気味・便が乾燥して硬いような犬には、セミモイストフードがおすすめです。
ちなみに、水分保持・品質保持のため調整剤などの添加物が含まれていることがありますが、犬の健康を害することはありません。
- セミモイスト:水分量と湿潤調整剤で柔らかさを実現
- ソフトドライ:気泡を入れて柔らかさを実現
開封前 賞味期限 |
半年くらい |
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開封後 賞味期限 |
数日~2週間 |
扱いやすさ | ![]() 開封後の保存が手間 |
メリット | ・犬の食いつきがよい ・ニオイもそれほどない ・子犬や老犬でも食べられる |
デメリット | ・開封後の日持ちがしない ・ドライフードより口が臭くなる ・種類が少ない(いい商品があまりない) |
※開封前の賞味期限は商品によって異なります
ウェットフード(缶詰フード)
水分含有量が75%以上の水分主体のドッグフードです。
原材料は肉が主体で、殺菌後に缶詰で密封されています。開封しなければ消費期限は3年程度なので、非常用の携帯としても重宝します。ただし開封後は保存できないので、短時間で使い切る必要があります。
犬はドライフードよりもウェットフードを好むので、最初にウェットフードに慣れてしまうとドライフードは食べない傾向があります。
ウェットフードは、咀嚼力が弱くなった老犬や病気などで飲み込みが弱くなった犬に食べさせるようにした方がいいでしょう。
開封前 賞味期限 |
3年以上 |
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開封後 賞味期限 |
その日のみ |
扱いやすさ | ![]() 缶の扱いが大変 |
メリット | ・開封前は一番日持ちする ・犬の食いつきがよい ・胃腸に優しい(子犬・老犬向き) ・食欲がないときに食べさせやすい |
デメリット | ・開封後の日持ちがしない ・缶の保存、使用後の扱いが大変 ・値段が高い |
※開封前の賞味期限は商品によって異なります
それぞれの特徴をまとめると以下のようになります。

- 普通はドライフードがよい
- 咀嚼力が弱くなったらセミモイストかウェットフード
- ウェットフードは災害時の携帯用に便利

3つのタイプで一番のおすすめはドライフードです。日持ちして扱いやすいし、商品の種類も豊富で、健康を考えた質の良い商品がたくさん販売されています。
健康を考えた高品質なドライフード一覧
年齢別のドッグフードの違い
ドッグフードには年齢別(ライフステージ別)で違いがあります。
子犬(パピー)・成犬・老犬(シニア)で必要とする栄養素が違うし、食べやすさの問題もあります。ワンちゃんの健康のために、ぜひ年齢に合わせたドライフード選びもこだわってください。
子犬(パピー)用のドッグフード
子犬のころの成長期は、成犬・シニア犬とは違って筋肉・骨格・内臓の成長に栄養を使います。そのため、高栄養価・高カロリーのドライフードが必要です。具体的には、タンパク質・脂質の割合が多くなります。
全年齢向けのドッグフードの中にも、子犬から成犬向き、成犬から老犬向きというのがあるので、しっかり調べてから食べさせてあげたいです。
子犬用のドッグフードの選び方とおすすめ商品については以下のページで詳しくご紹介してます。ぜひご参考にしてみてください。
成犬用のドッグフード
成犬は、体の健康を維持するためのドッグフードが必要です。具体的には、タンパク質・脂質はやや少なめで、そのほかの栄養素をバランス良く摂取します。
老犬になってからの健康にもつながる大事な時期なので、ビタミン・ミネラルが配合されている質のよいドッグフードを選んでください。
成犬用のドッグフードの選び方とおすすめ商品については以下のページで詳しくご紹介してます。ぜひご参考にしてみてください。
老犬(シニア犬)用ドッグフード
老犬(シニア犬)は、骨や筋肉がもろくなりやすいです。そのため、タンパク質が多めのドッグフードが必要です。
他には「不飽和脂肪酸・オメガ6・オメガ3」などが配合されているドッグフードを選ぶと、老化防止・認知症予防につながります。
犬も人間と一緒で、老犬になると体の代謝が悪くなるので、今まで通りのドッグフードや食事量だと太りやすくなります。高齢の肥満はケガや病気のもとになるので、老犬用(老犬向き)のドッグフードで調整したいです。
老犬用のドッグフードの選び方とおすすめ商品については以下のページで詳しくご紹介してます。ぜひご参考にしてみてください。
アレルギー対応のドッグフード
涙やけ・皮膚炎・抜け毛などアレルギー症状に対応したドッグフードがあります。有名なところだと「アランズナチュラルドッグフード」があります。
アレルギー対策といっても、必ずアレルギー症状が治まるわけではありません。
犬のアレルギーの原因の多くは、肉類(鶏肉など)・乳製品(牛乳など)・麦類(小麦など)です。
アランズに代表される低アレルギードッグフードは、肉にラム肉を使い、小麦を不使用にするなど、アレルギーの可能性の高い食材を使わない工夫がされています。
逆を言えば、ラム肉にアレルギーがある犬の場合は逆効果になることもあります。こればかりは実際に食べさせてみないとわかりません。
アレルギーは子犬のころに出やすい症状ですが、成犬になってからでも出ます。
しかも、同じドッグフードでも子犬のときは大丈夫だったのに成犬になってからアレルギーになることもあります。
体を痒がる・目の周りが赤い・目ヤニがでる・涙やけ・耳の縁が黒くなるといったアレルギー症状が見られる時は、ぜひドッグフードを変えてみてください。
ドッグフードの種類のまとめ
以上のようにひと言で「ドッグフード」といっても、いろいろなタイプと目的別のドッグフードがあります。「これじゃないといけない!」というものはないので、自分の飼っているワンちゃんの体調や食いつきなどを見て合いそうなものを選んであげましょう。

- フードのタイプで栄養バランスの優劣はない
- 扱いやすく便利なのはドライフード
- ウェットタイプは災害時用の準備に便利
- 年齢に合ったドッグフードを選ぶ
- アレルギー症状が出たらアレルギー対応ドッグフードにする