成犬用のドッグフードの選び方とおすすめフード
成犬とは一般的には2歳~7歳くらいまでの期間の犬のことです。
体を強く成長させる子犬のときとは違い、体を健康的に維持させる期間になります。そのため、子犬の時よりもタンパク質・脂質の割合を減らした「バランスの良いドッグフード」が必要な時期になります。
子犬や老犬とは違って抵抗力のある時期になりますが、成犬のときのドッグフードの良し悪しが老犬になってからの体の強さ・健康・長寿につながります。
このページでは、成犬の時期に必要な栄養素・食事量やシニア用(老犬)に切り替えるタイミングなど、成犬用に必要なドッグフードの選び方をご紹介します。また成犬用の具体的なおすすめフードもご紹介します。
成犬用のドッグフードの選び方
成犬の時期は、体の健康を維持して老犬になっても元気で過ごせるようにするための重要な時期です。ここでは栄養バランスのよいドッグフードを選んでください。
タンパク質のやや少ないドッグフード
子犬や老犬は、筋肉や骨を維持するためにタンパク質を多く必要としますが、成犬の場合ドッグフードの全成分におけるタンパク質の割合はやや少なくなります。
タンパク質の割合としては30%が理想で、もちろんこの時期の肉類も粗悪な4Dミート(◯◯ミール・◯◯肉副産物)はNG。鶏の生肉やラム肉中心の質の高い食材を使ったドッグフードを選ぶようにしましょう。
脂質は少なめ(カロリーではない)
成犬用のドッグフードは脂質も少なめを選びます。
よく間違えられるのですがカロリー少なめではありません。子犬の時期よりカロリーを少なくするのではなく脂質を少なくします。単純にカロリーだけ抑えてしまうと、ワンちゃんがエネルギー不足になってしまい、元気がなくなったり病気やケガをしやすくなってしまいます。
炭水化物・ビタミン・ミネラルをバランス良く
子犬・老犬と異なるのは、炭水化物・ビタミン・ミネラルをバランス良くとること。配合量も少し多めのドッグフードが理想です。ここで老犬につながる若々しさ・免疫力を蓄えます。
炭水化物は具体的にサツマイモ・ジャガイモ・豆類など。ビタミン・ミネラルは成分がそのまま配合されていたり、果物や野菜でも摂取できます。そのため、新鮮な果物・野菜が多く配合されているドッグフードを選ぶようにしましょう。
成犬におすすめのドッグフード
上記の選び方に合う、おすすめの「成犬用のドッグフード」をご紹介します。
モグワンドッグフード
タンパク質28%、脂質12%と成犬に理想的な配合です。
全年齢対応のドッグフードですが、栄養素の配合バランス的に成犬~老犬初期(2歳~10歳)に食べさせたいドッグフードです。
子犬用ドッグフードとの比較
成年犬(1~7歳)用 (モグワン) |
子犬用 (カナガン) |
|
---|---|---|
タンパク質 | 28% | 33% |
脂質 | 12% | 17% |
粗繊維 | 3% | 3.5% |
粗灰分 (炭水化物) |
8% | 9% |
水分 | 8% | 8.5% |
子犬用のドッグフードと比べると、タンパク質・脂質が少ないですね。
チキン生肉、生サーモン、乾燥チキン、乾燥サーモンと、質の良い鶏肉と魚でバランス良くタンパク質を摂取できるドッグフードです。
また、サツマイモ・えんどう豆・レンズ豆・ひよこ豆で炭水化物、バナナ、りんご、海藻、クランベリー、パパイヤ、カボチャ、カモミール、トマト、アスパラガスなど、新鮮な野菜と果物でビタミン・ミネラルも豊富に配合されています。
子犬用の「カナガン」と同じく、すべて人間が食べられる高品質で新鮮な食材(ヒューマングレード)と小麦・とうもろこしといった体に負担のかかる穀物を使わない(グレインフリー)安心・安全なドッグフードです。
いわゆるプレミアムフードといわれるドッグフードで値段も少しお高めですが、いつまでも若々しく、老犬になっても病気をしないで元気で長生きしてもらうために、ぜひ成犬の時期のドッグフードにもこだわってください。

モグワンドッグフードには100円で2食分おためしできるモニターサービスがあります。モニターを利用した後に購入すると初回半額になるサービスもあるので、ぜひ気軽に試してみてください。
成犬の食事の注意点
成犬の食事は子犬や老犬ほど神経質になる必要はありませんが、それでも注意すべき点はあります。成犬になってから現れる変化もあるので、ワンちゃんの様子をよく見てあげましょう。
ドッグフードの量は減らす
人間は成人(若い大人)が一番食事量が多くなりますが、犬は逆。成犬になったら子犬のときよりもドッグフードの量は減らします。
子犬用のドッグフードから成犬用のドッグフードに変えたりする場合は必ず減るわけではありませんが、基本的に全年齢用のフードの場合は成犬になったら量は減ります。
モグワンドッグフードの給与量の目安です。
栄養バランス的に当サイトでは成犬用として紹介していますが、子犬でも大丈夫な全年齢用です。そのため、子犬の時の量より成犬の時の量を少なくして調節しています。
成犬になってからアレルギーが出ることもある
成犬になってから食物アレルギーがでることもあります。子犬のときに大丈夫だったから成犬になっても大丈夫ということはありません。
犬のアレルギーは生活環境(毛布や絨毯、散歩の時に触る草花)でも出ることがありますが、だいたいがドッグフードが合わない時にでます。具体的には「目ヤニがでる、涙やけ、目の周りが赤くなる、耳のふちが黒くなる」といった症状です。
アレルギー症状が出た時は、まず最初にドッグフードをアレルギーの出にくいタイプのフードに変えてみましょう。

アレルギー対策のフードに変える時は、今のドッグフードとミックスして1ヶ月くらいかけて徐々に変えていきましょう。2,3ヶ月してアレルギー症状が出なければドッグフードが原因だったということです。
当サイトでは「アランズナチュラルドッグフード」をアレルギー対策用のフードとしておすすめしています。
成犬に子犬用・老犬用のドッグフードを与えるとどうなるの?
成犬用に子犬用・老犬用ドッグフードを与えると、タンパク質・脂質オーバーになってしまいます。つまり太りやすくなってしまうということです。
子犬用・老犬用を食べたからといってすぐに病気になったり健康を害するわけではありませんが、太ったことによって病気やケガをしやすくなります。
太ったまま老犬になると
- 高血圧・心臓疾患・ガンのリスクが高くなる
- 骨が折れやすいなどケガしやすくなる
- 運動量が落ちて床ずれを起こす
といった可能性が高くなるので、成犬用のドッグフードでしっかりと体重管理をしてあげることが大切です。
成犬から老犬用ドッグフードに切り替えるタイミング
成犬から老犬用ドッグフードに切り替えるタイミングは、7歳~10歳です。
切り替える年齢の幅が広いのは、子犬から成犬に切り替えるときほど成犬用と老犬用で違いがないからです。
とはいえ、成犬用のドッグフードを使い続けるのはよくありません。
- 成犬用だと老犬にはタンパク質・脂質が不足する
- 魚などタンパク質の種類が足りない
- 炭水化物や繊維が多過ぎる
といった弊害が起こります。
子犬用から成犬用に切り替えたときのように、ミックスしながら1ヶ月くらいかけて切り替えるのが理想です。

モグワンは全年齢対応ですが、栄養素的に成犬~老犬初期に向いています。老犬になってからのドッグフードについては「シニア犬(老犬)のドッグフード選び方とおすすめフード」で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。