犬のおやつ「手作りジャーキー」の作り方と注意してほしいこと
ワンちゃんのおやつの代表と言えばジャーキーを思いつく人も多いでしょう。大喜びで飛びつくワンちゃんの姿が思い浮かびますよね。
でも、やけに色が濃かったりして「何か悪い添加物でも入っているんじゃないか」と不安になることもありませんか?
そこで今回は、市販されている自然素材のジャーキーのおすすめと、自分で作る手作りジャーキーのレシピをご紹介しようと思います。
ネットショップの人気ジャーキー
「ジャーキー=おやつ」というと、余計なもの・塩分が多くて健康には良くないといったようなイメージがあるかもしれませんが、最近の市販のジャーキーは犬の体にも優しい無添加の商品がそろってます。
ドギーマン「無添加良品 ガムのささみ巻ジャーキー」
牛皮の棒状ガムにささみが巻かれた商品。
保存料・着色料・発色剤・酸化防止剤など添加物を一切使用していないのが特徴のジャーキーです。
外部ページ【Amazon】無添加良品 ガムのささみ巻ジャーキードットわん 「ドットわんササミジャーキー」
原料は鶏のみ。使っているのは広島県産のハーブ鶏です。
チャックつきの袋に、そぎ切り状のささみがたくさん入っています。程よい硬さが特徴で、手でちぎってフードのトッピングにも。独自製法で水分を10%以下にしてあり、チップスのようにカラッとした見た目です。
外部ページ【Amazon】ドットわんササミジャーキーオーシーファーム「無添加シリーズ ささみスティック」
犬用おやつ専門の「オーシーファーム」の商品。
ジャーキーが選り取り見取りで、砂肝ささみ巻、七面鳥、鶏のとさかまであります。ジャーキーの他に、カステラなどおやつも販売してます。
外部ページ【Amazon】無添加シリーズ ささみスティック
ここまでご紹介したジャーキーなら、病気の危険がある添加物などはありません。ただ、健康面を考えると栄養バランスが偏っているので、主食として与えるのはNG。オヤツはたまにあげる程度にしてください。
次の章では「自分でも簡単に作れる手作りジャーキー」についてご紹介します。
手作りジャーキーのメリット
手作りジャーキーのメリットをご紹介します。
添加物・香料のない安全なジャーキーを作ることができる
手作りジャーキーのメリットは何と言っても、添加物なしの安全なジャーキーをワンちゃんに食べさせることができる点です。
自分(人)が食べる食材を使って作るので、もちろん自分でも食べることができます。人間にとっては味気ないですが(笑)
食材にこだわることができる
市販のジャーキーだと、原材料となる食材を選ぶことができません。
でも自分で作るなら、原材料となる食材からこだわることができます。品質の良い国産のお肉を作って作りたい!誕生日だからちょっとお高めの肉にしたい!ということも可能です。
犬に愛情をかけてあげられる
長くワンちゃんと一緒にいると、いろいろと手をかけてあげたくなりますよね。
かわいい愛犬のために自分で愛情たっぷりのジャーキーを作ることで、自分にとっても満足度があがります。自己満といえばそれまでですが、無添加で安全なジャーキーが作れるのだから、人も犬もお互いメリットですよね。
手作りジャーキーのデメリット
残念ながら、手作りジャーキーのデメリットもあります。
賞味期限が短い
手作りジャーキーの賞味期限は、乾燥具合や季節にもよるけど大体1週間~2週間です。
市販のジャーキーの場合は、未開封なら1年以上持つものもあります。開封後も冷蔵保存すればそれなりに長く持ちます。
市販品は防腐剤などが入っているためで、手作りには防腐剤はありません。もちろんこれが手作りならでは(余計な添加物は入れない目的)なんですけどね。
美味しく作るのにコツが必要
次の「手作りジャーキーの作り方」でもご紹介しますが、手作りジャーキーはちょっとだけコツが必要です。
慣れれば難しくないのですが、最初のうちは硬すぎたり柔らかすぎたりと調整が難しいです。原材料となる食材(肉)の種類と質によっても出来上がりが変わります。

手作りドッグフードよりも簡単に作ることができるし長持ちするので、ぜひ次の章の作り方を参考にチャレンジしてみてください
手作りジャーキーの作り方
それでは、手作りジャーキーの作り方をご紹介します。
ジャーキーの作り方は、人の食事のように味付けはしないので至ってシンプルで、基本的には鶏のササミなどをオーブンで加熱して作ります。
天日干し用のネットに入れて長時間放置して作る人もいますが、手間ひまを考えるとオーブンで作るほうがいいと思います。
作り方の基本手順は以下の通りです。

- 肉(鶏肉)を薄切りにする
- 水分をキッチンペーパーで拭く
- オーブンで焼く
- 2,3日風通しが良い場所で乾燥させる
人によってオーブンで焼く前にレンジでチンしたり、焼き時間とオーブンの温度に差があります。
- 温度:130℃~200℃以上の高温で焼く
- 時間:5分~2時間
低温度長時間でじっくり焼くか、ある程度レンジで加熱しておいて、高温オーブンでバリっと仕上げるなど、人の食事並にこだわりがありますね。
レンジの加熱時間は要注意
レンジは加熱しすぎると肉が硬くなりすぎてしまいます。
最初は30秒~1分ずつ加熱しながら様子を見た方がいいでしょう。
アウトドア用の乾燥棚(乾燥ラック)が便利
ジャーキーの乾燥には、アウトドア用の乾燥棚(乾燥ラック)を使うと便利です。
上図のような吊るすタイプのラックで、これを風通しが良い場所で物干し竿とかに吊るしてジャーキーを入れておくだけでOKです。
直射日光が当たったり、朝晩の寒暖差で水分が入ってしまうと腐ったりしてしまうので、日陰で夜の寒い時は部屋の中に入れるようにしましょう。
ドライフルーツメーカーで作る
ジャーキー作りは手順だけ見ると単純なのですが、温度調整など若干のコツが必要になります。料理に自信のない方は、ドライフルーツメーカーを使ってみてはいかがでしょう。
本来は果物や野菜を乾燥する装置なのですが、ワンちゃん用の干し肉を作れる製品もあります。
スチーマー型は値段がお手頃で、食材を2~3段並べられます。冷蔵庫型もあり、そちらはしっかりした造りです。つまみで温度などを設定するだけなので簡単便利に使えます。
手作りジャーキーにおすすめの食材
手作りジャーキーづくりにおすすめなのが、ペット用に販売されている「鹿・イノシシの肉」です。
鹿やイノシシの肉は高タンパクで低カロリー。鶏や豚にくらべても脂分が少ないので、犬(特に10歳を過ぎたシニア犬)にはヘルシーです。
人間にとっては鹿やイノシシはパサパサ感が強いけど、それほど脂分が無いほうが犬にとっては健康的なんですね。
実際にここのお店の鹿肉を手作りごはんやジャーキーにして食べさせたけど、食いつきも良くて美味しそうに食べてるし、お腹を壊すようなこともなかったですよ!
ジャーキーの肉にこうした「質が良くてペットに最適な肉」を使ってほしいですね。
ジャーキーやオヤツは必要なのか?
ここまで安全なジャーキーと手作り方法を紹介してきましたが・・・
犬の健康面を考えれば、ジャーキーなどのオヤツは必要ありません。
ミニチュアダックスのような頭の良い犬は、ジャーキーやビスケットなどのオヤツを覚えてしまうと、栄養バランスの整ったドッグフードを食べなくなってしまいます。
かわいい愛犬を健康で長生きさせたいなら、ドッグフードだけが理想です。
もちろん、犬を飼う上では健康なら全てというわけではありません。オヤツを使って遊んだり、留守番などのタイミングであげたくなる時もあるし、しつけのためにオヤツを使うのは効果的です。
ただし、栄養バランスを崩しやすく、オヤツが多いとケガや病気のリスクが高くなるのは事実です。
そういったオヤツのリスクもしっかり把握したうえで、犬の健康を害さない程度に与えてあげるようにしましょう。

オヤツ以上にこだわって欲しいのが毎日食べるドッグフードです。健康の基礎となる食事なので、ぜひ栄養バランスの整った安心安全なドッグフードを与えてあげてください。