アレルギー対応ドッグフードの選び方とおすすめ商品
犬も人間と同様に様々なアレルギーがあり、その中でも食べ物にアレルギー反応を示すワンちゃんは多いです。
食べた直後にアレルギー症状をおこし、どの食材にアレルギーを持っているのか分かりやすいこともあれば、昨日まで普通に食べていたドッグフードが食べられなくなってしまうケースもあります。
今回は様々なアレルギーの中でも食べ物のアレルギーにしぼって、わんちゃんに多くみられる食材アレルギーにはどんなものがあるかご紹介します。
食物(食材)アレルギーについて
食物アレルギーの定義
食物アレルギーとは体内の「免疫システム」が特定の食物に対して過敏に反応を起こすことにより、体の皮膚や呼吸器、粘膜などに症状がでることをいいます。
アメリカのヘルスケア情報メディアである「WebMD」の調査によると、ペットとして飼われている犬のうち約2割が食物にアレルギーをもっていることがわかっています。
参考サイトWebMD – Better information. Better health(英語サイト)アレルギーを起こしやすい食材
犬がアレルギーを起こしやすい食物(食材)には以下のようなものがあります。

- 肉類(牛肉・鶏肉・ラム肉など)
- 乳製品(卵・牛乳)
- 穀物(大豆・小麦・トウモロコシ)
これらの食材はドッグフードに主体として含まれている食材です。実はアレルギーは確率の問題で、よく食べるものほどアレルギー症状がでやすいということなんです。
またこのような家畜や穀物が育てられた環境や使用されている飼料・抗生剤に対してアレルギーを持っている場合もあり、食材ひとつに断定をすることが難しい場合もあります。
アレルギーの症状
アレルギーの原因となる食べ物を食べてから症状が発生するまでは、早い場合で30分以内、遅い場合だと2,3日経ってから症状がでる場合もあります。
食物アレルギーの症状には、主に以下のようなものがあります。
- 皮膚(かゆみ・肌荒れ・フケ・脱毛)
- 目の炎症・目のかゆみ
- 下痢・嘔吐
皮膚(かゆみ・肌荒れ・フケ・脱毛)
まずアレルギーの症状として最もよくみられるのが皮膚の疾患です。
犬の皮膚疾患で症状の出やすい場所は「耳のつけね・口のまわり・足の裏の肉球」で、痒みがでたり黒くなってしまう症状です。かゆみから自分で掻いたり、舐めたりすることでより症状が悪化してしまうこともあります。
またフケが出たり、脱毛によりハゲができる症状もあります。
目の炎症
人間のアレルギー症状と同様に「目のかゆみ・目やに・腫れ・炎症」が見られます。
目に関する症状も皮膚の疾患と同様に発見しやすいと思います。掻くことによって、眼球に傷がついてしまい、結膜炎などを起こすこともあります。
また食べ物だけではなくダニやホコリなどにアレルギーをもつわんちゃんも目に症状がでることが多いので、アレルギー検査をすることで、より特定しやすくなります。
下痢・嘔吐
下痢や嘔吐の症状を起こすこともあります。食べた直後に嘔吐した場合は分かりやすいのですが、下痢の場合は症状がでるのに時間がかかります。
ただし、犬は健康でも吐きやすい動物だし、体が疲れていて消化不良を起こしていることもあります。他の症状と合わせて獣医による確認が必要です。
アレルギーになりやすい犬種
アレルギーになりやすい犬種もいます。
- 柴犬
- ゴールデンレトリバー
- ラブラドールレトリバー
- ビーグル
このような犬種は遺伝的にアレルギー症状が出やすい犬種です。雑種になるとアレルギーの遺伝率も低くなるといわれています。
また子犬の時にパピーミルなどの酷い環境下で育ったわんちゃんもアレルギーにかかりやすい傾向にあり、子犬の時の食事(ドッグフード)が成犬になってからのアレルギーに深く関係しています。

子犬の時からドッグフードに気をつけることで、アレルギーは防ぐことができます。次の章ではアレルギー対応のドッグフードの選び方とおすすめの商品をご紹介します。
アレルギー対応ドッグフードの選び方
アレルギー対応ドッグフードの選び方をご紹介します。
違う食材が主体のドッグフードを選ぶ
通常のドッグフードの主体となる食事は、鶏肉や魚(サーモン)などです。その2つにアレルギー反応を示す犬は多いです。
そのため、肉ならラム肉や鹿肉、魚ならニシンやカレイなどが使われているドッグフードを選びましょう。
※ラム肉や鹿肉なら絶対にアレルギー反応が絶対出ないというわけではなく、食材を変えて試してみましょうということです。そのため鶏肉ではアレルギーが出なかったのにラム肉にしたらアレルギーが出るという犬もいます。
グレインフリーのドッグフードを選ぶ
肉類・魚の次にアレルギーが出やすいのが穀物(小麦・トウモロコシ)です。
小麦やトウモロコシはドッグフードのかさ増し(安さ)のために配合されるのですが、そもそも犬にとっては消化が悪く胃腸に負担がかかってしまいます。また、他の食材に比べて栄養価が低いこともあり、小麦やトウモロコシ不使用のグレインフリー(穀物不使用)のドッグフードが販売されています。
グレインフリーのドッグフードは、小麦やトウモロコシのかわりに、栄養豊富で質の高い野菜・豆類などが使われることが多く、アレルギー対策としても栄養面からみてもおすすめできるドッグフードです。
食材の種類が少ないドッグフードを選ぶ
犬がどの食材に対してアレルギーが出るのかは正直わかりません。そのためできるだけ使われている食材の種類が少ないドッグフードを選んで、アレルギーが出ないかどうか試します。
ただし、食材を少なくして栄養バランスが崩れてしまってはダメなので、食材の種類は抑えつつ栄養バランス(成分バランス)が適正なドッグフードを選ぶ必要があります。
アレルギー対応のおすすめドッグフード
上記の選び方に合う「おすすめのアレルギー対応ドッグフード」をご紹介します。
アランズナチュラルドッグフード
アランズナチュラルドッグフードは、アレルギー対策のため、原材料を少なくしながら栄養バランスを崩さないように、獣医師・栄養士・植物学者が2年の歳月をかけて開発したアレルギー対応ドッグフードです。
使われている食材はわずか10種類。
生ラム肉(イギリス産)、玄米、全粒オーツ麦、ベジタブル・ハーブミックス、全粒大麦、テンサイ、亜麻仁、ビール酵母
アレルギーの出やすい鶏肉・魚・小麦・トウモロコシは一切使用してません。着色料・保存料・香料・添加物も不使用なので、野生の自然食に限りなく近い食事になります。だからアレルギーが出ないんです。
タンパク質20%、脂質12.5%、炭水化物7%と、栄養バランス的にも1歳から10歳くらいまでの成犬には理想的な配合です。
もし、今食べているドッグフードでアレルギー症状が出てしまう場合は、まずはアランズナチュラルドッグフードに変えてみてください。
ラム肉主体なので、他の肉主体のフードに慣れているワンちゃんは食べないかもしれません。最初は今食べているドッグフードとミックスしながら徐々にアランズの量を増やしていくとスムーズに移行できますよ!

アランズでアレルギーが出ないようになったら、様子をみながら「モグワンドッグフード」に変えることもおすすめします。栄養バランス的にはモグワンの方が理想で、アレルギーが出やすい食材もほとんど使ってません。