ユーカヌバの安全性 成分と栄養素から解析

ユーカヌバ（Eukanuba）は、ジャズの文化から生まれた単語の１つで、「トップ」「最高」という意味を持っています。

その名の通り、ユーカヌバのドッグフードは、愛犬のニーズに合わせて高品質の原材料を使った、プレミアムドッグフードです。ユーカヌバが長年研究・開発を重ねてきた栄養学に合わせて「６つの健康」をサポートする厳選された素材を使っています。

今回は、ユーカヌバドッグフードについて、その成分と栄養素から分析したいと思います。

ユーカヌバのドッグフードの種類

ユーカヌバには、犬種別に以下のレパートリー（種類）があります。

子犬用フード	小型犬用ドッグフードです。通常タイプ/ラム＆ライスの2タイプ、小型～大型の犬種によって超小粒/小粒/大粒の、合計３種類です。対応年齢は「離乳期～12ヶ月齢/離乳期～24ヶ月齢」となります。
成犬用ドッグフード	成犬用ドッグフードです。通常タイプ/ラム＆ライス/体重管理用の３タイプ、小型～大型の犬種によって超小粒/小粒/大粒の、合計８種類です。対応年齢は「1歳～4歳/1歳～6歳」となります。
シニア犬用ドッグフード	シニア犬用ドッグフードです。通常タイプ/ラム＆ライスの２タイプ、小型～大型の犬種によって超小粒/小粒/大粒の、合計５種類です。対応年齢は「5歳以上/7歳以上/7歳～10歳/11歳以上」となります。
スペシャルサポート（特別なケア）ドッグフード	特別なケアが必要な成犬用ドッグフードです。皮膚/関節/お腹と、それぞれのケアごとに、合計3種類です。対応犬種は「全犬種」となります。
犬種別サポートドッグフード	犬種別の成犬用ドッグフードです。ミニチュア・ダックスフンド/チワワ/トイ・プードル/ゴールデン・レトリバーとラブラドール・レトリバー専用で、合計４種類です。対応年齢は「1歳～6歳」となります。
活発犬用ドッグフード	食の細い成犬用ドッグフードです。少量で適切な栄養が与えられるドッグフードで、小粒の１種類のみです。対応犬種は「全犬種」、対応年齢は「１歳～６歳」となります。
特別療法食（EVD） 犬用	様々なトラブルを抱える犬のために、食事管理を栄養学的にサポートしたドッグフードです。ドライ/ウェットの２タイプ、合計12種類です。

今回はこの中から「ユーカヌバ成犬用（1歳～6歳) 小型犬種 超小粒」についてまとめます。

ユーカヌバの原材料

ユーカヌバの成分分析値（たんぱく質～％など）

たんぱく質	27.0%以上
脂質	17.0%以上
粗繊維	4.0%以下
灰分	9.9%以下
水分	10.0%以下
オメガｰ6脂肪酸	2.56%以上
オメガｰ3脂肪酸	0.45%以上
ビタミンE	140IU/kg以上
カルシウム	1.05%以上

ユーカヌバの詳細

容量	800g / 2.7kg / 7.5kg
価格	800g＝862円 / 2.7kg=2,544円 / 7.5kg＝4,493円 ※楽天市場にて、2017/5/17時点の販売価格（税込）を記載
1kgあたりの価格	599円～（7.5kgで計算）
カロリー	378kcal/100g
対応年齢	１歳～６歳、10kg未満の小型犬
原産国	オランダ
販売会社	マース インコーポレイテッド

ユーカヌバの特徴

ユーカヌバには「６つの健康」をサポートする効果と、厳格な品質管理があります。

適正バランスで配合のオメガコートで、健康な皮膚・毛づや維持

1つ目は「犬にとっての、健康な皮膚・毛づやを維持すること」です。

ユーカヌバでは、オメガ-6脂肪酸とオメガ-3脂肪酸を、5:1~10:1で配合しています。これは研究によって開発されたオメガコートシステムの適正なバランスな配合で、犬の健康な皮膚、そして美しい毛づやを維持してくれます。

バランス良い栄養を取り入れて、免疫力維持をサポート

２つ目は「犬にとっての、免疫力を維持すること」です。

ユーカヌバでは、抗酸化栄養素を配合したバランス良い栄養（例えばイミューノヘルスビタミンE）を取り入れています。そうすることで、ユーカヌバが長年研究・開発を重ねてきた栄養学的に、犬の免疫力維持をサポートしています。

動物性たんぱく質中心の高品質原材料のみ使用し、健康な筋肉に

３つ目は「犬にとっての、健康な筋肉を維持すること」です。

ユーカヌバには、肉食動物である犬には、鶏肉・卵・ラム肉・魚などの動物性たんぱく質を使ったドッグフードを与えるべきだという哲学があります。

よってユーカヌバでは、人間の食用として合格した高品質な動物性たんぱく質を、主な原材料とし、野菜・穀物などのたんぱく質を「主なたんぱく質源」としては使っていません。犬の筋肉にとって必要な動物性のたんぱく質を主原料として与えることで、健康な筋肉の維持をサポートしています。

また、主原料である動物性たんぱく質・穀物・脂質は、ヨーロッパ・ニュージーランド・アメリカを原産地としています。

ミネラル成分配合の粒を噛むことで、歯垢・歯石の蓄積を抑える

４つ目は「犬にとっての、歯垢・歯石の蓄積を抑えること」です。

ユーカヌバのドッグフードの粒は、ミネラル成分であるマイクロ・クレンジング・クリスタルを配合した、カリカリの粒です。この粒を犬が食事の時に噛むことで、歯垢・歯石の蓄積を抑えるサポートをしています。

食物繊維とロイヤルバイオティクス配合で、お腹の健康維持

５つ目は「犬にとっての、お腹の健康を維持すること」です。

ユーカヌバでは、もともと主原料は消化の良い動物性たんぱく質、そして消化しやすいお米を使っています。

その上で、適度な発酵性を持つ食物繊維（ビートパルプ）とロイヤルバイオティクス（フラクトオリゴ糖）を合わせて配合して、犬のお腹の中の善玉菌を増やす働きをしています。その結果、ちょうど良い硬さの便となって、犬のお腹の健康維持をサポートしています。

適切なレベルのカルシウムを配合し、健康な骨に

６つ目は「犬にとっての、健康な骨を作ること」です。

ユーカヌバでは、健康な骨を作るために、適切なレベルのカルシウムを配合しています。

慎重な原材料の仕入れ、そして厳格な品質保証査定を実施

ユーカヌバの仕入れ先の多くは長期的なパートナーですが、慎重に選ばれています。

またすべての原材料において、配送物を１つ１つチェックし、基準を満たしていることを示す明確な証明書の提出が必須です。その後、厳格な品質保証査定に合格した原材料のみが搬入され、ドッグフードの製造に使われています。（どちらかの段階で不合格となったものは、廃棄処分されています。）

生産の段階ごとに、120を超える厳しい品質テストを実施

ユーカヌバでは、原材料仕入先での出荷前検査～ペットフードを製造し袋に詰めるまでの間、生産の段階ごとに、120を超える厳しい品質テストを実施しています。そして少しでも基準を満たさないものは、すべて不合格とされます。

また、人間用の食品工場の安全性・衛生面の検査が高評判の、独立した専門認証機関「米国製パン協会(AIB)」による品質検査を自主的に受けており、その結果10年近く常に最高ランクの評価を得ています。これは人間用の食品製造業者でさえ、なかなか達成するのは難しい記録となります。

ユーカヌバの総合評価

成分から見るユーカヌバの総合評価です。

総合評価：3.5

犬の健康・病気・毛づやなど、犬のすべての健康のために考えられたドッグフードで、厳重な品質管理のもと、ドッグフード自体の品質に問題はありません。

では、なぜ総合評価3.5かというと、使われている穀物が多すぎるからです。

「粗びきコムギ、トウモロコシ粉、粗びきグレインソルガム、発酵用米、粗びきオオムギ」といった穀物が原材料の多くを占めています。いわゆる「グレインフリー（小麦・トウモロコシ不使用）」ではありません。

穀物が使用されているからといって、すべてが犬の健康に悪いわけではありません。良質な穀物からとれる食物繊維は、犬の胃腸の働きを活発にしてお腹の調子を整える役割があります。

一方で、小麦やトウモロコシといった穀物は、一般的には犬のお腹には合わないとされています。もちろん個体差はありますが、胃腸に負担をかけて、胸焼けや慢性的な下痢・便秘といった原因にもなってしまいます。

そのため、穀物は、豆類などの良質な食材から摂取するほうが望ましいんです。

プレミアムフードとして有名なユーカヌバですが、あまり望ましくない穀物を使用している（グレインフリーじゃない）という点をマイナスして、総合評価：3.5とします。

良質な穀物を使用しているドッグフードはコチラ