犬も便秘するの?ウンチが出にくいときの原因と対策
犬は人間よりも胃腸の強い動物です。人間のようにすぐに便秘になることはありません。基本的に規則正しくウンチをします。
たまにウンチが出にくくなる(ちょっとしか出ない)こともありますが、1日,2日放っておけば治ってしまうことがほとんどです。
ただし、便秘が続いたり頻繁に便秘するようだと何らかの対処が必要になります。
以前、「犬が下痢になるときの原因と対策」をご紹介しましたが、今回は、犬が便秘になったときの原因と対策についてご紹介したいと思います。
犬が便秘になる原因
犬が便秘になる原因は以下の3つが考えられます。

- ドッグフードが合わない(ドライフード・アレルギー)
- 水分が足りない
- 何らかの病気、疾患
ドッグフードが合わない(ドライフード・アレルギー)
まず考えられるのが「ドッグフードが合わない」こと。
犬によっては、ドライフードだと水分量が足りずに、ポロポロとした水分の少ないウンチになったり、ウンチがなかなか出ない便秘になったりします。
最初から便秘がちだったり、同じドッグフードでも最初の頃は大丈夫だったのに歳を重ねて便秘になることもあります。また、ウェットフードやセミモイストフードを食べていた犬がドライフードに変えたことで便秘になることもあります。
また、食材(食餌)アレルギーでも便秘になることがあります。ドッグフードに使われている肉・魚・小麦・とうもろこしなどが体に合わず胃腸の機能が低下するからです。
いずれの場合でも、ドッグフードが原因の場合はドッグフードを変えることで治ります。
水分量が原因なら、ウェットフードやセミモイストフードに変えることで治ります。アレルギーなら、低アレルギー・アレルギー対策のドッグフードに変えることで治ります。
まずは徐々にドッグフードを変えてみて様子を見るようにしましょう。
参考低アレルギーで評判の良いドッグフードを見てみる水分が足らない
普段は大丈夫なのに、いきなり便秘になるときは、水分が足りないことも考えられます。
いつもあげている水の量を確認してみてください。犬があまり飲んでいなかったりしませんか?また、夏の暑い日・乾燥した日などは、いつも以上に水分が必要なので、いつもどおりに水を飲んでいても便秘になることがあります。
便秘になっていたら、こまめに水を変えてみたり、場合によってはスポイトや注射器などで水を飲ませてあげてみてください。
何らかの病気、疾患
- ドッグフードを変えても便秘がちになる
- 水を頻繁に与えても便秘が治らない
こういったときは何らかの病気や疾患が考えられます。
便秘も2,3日の便秘なら問題ありませんが、一週間以上続くようだと体にもよくないし、病気や疾患につながるおそれがあります。
水をこまめに与えても便秘が続くようなら、動物病院(獣医)に連れて行きましょう。
犬の便秘の対処法(対策)
水を飲ませる
前述したとおり、便秘が続くようなら水を飲ませるようにしてください。
犬が水を飲まなければ、砂糖でちょっとだけ甘さを加えてみたり、スポイトや注射器で与えるようにしましょう。
それでも便秘が続くようなら獣医による診察が必要です。
グレインフリーのドッグフードに変える
体に病気や疾患などの異常がないのに、たびたび便秘になったり、常にポロポロとした便秘がちのウンチのときは、ドッグフードを変えてみると効果があります。
今食べているドッグフードに何らかのアレルギー食材があるのか?または、小麦やとうもろこしといった消化の悪い食材が合わないのか?
こればかりは、徐々にドッグフードを変えながら様子を見て試すしかありません。
グレインフリー(小麦・とうもろこし不使用)ドッグフードや低アレルギーのドッグフードについて、以下のページで詳しくまとめてあります。どれも原材料にこだわったドッグフードなので参考にしてみてください。
参考グレインフリー・低アレルギーのおすすめドッグフードを見てみる動物病院(獣医)で診察を受ける
水分を与えたり、ドッグフードを変えても便秘が続く・便秘がちの場合は、一度獣医で相談(診察)が必要です。
便秘が続けば体に負担がかかります。子犬や老犬の場合はそれだけで体力を消耗します。全然でない場合は浣腸などで「宿便」を取り除く処置が必要です。
また、運悪く便秘をこじらせると、腸閉塞や巨大結腸症といった症状につながり、命の危険にさらされることもあります。
何をやっても便秘が改善しない・便秘が3日以上続いている場合は、獣医で診察してもらって、今後の処置を相談するようにしましょう。
犬の便秘対策のまとめ

- 水を多めに飲ませる
- 3日以上続く場合は獣医に連れて行く
- 病気や疾患じゃなければドッグフードを変えてみる
犬の便秘は、すぐに命がどうこうする問題ではありませんが、便秘が続いたり、常に便秘がち(ウンチが出にくい)状態は、犬の体にも負担になります。
便秘が継続的に続くようなら一度獣医で検査してもらい、今後の対応を相談するようにしましょう。