安心安全なドッグフードの基準とは?
最近は、犬の健康が最優先で考えられるようになってきて、ペットショップで販売されているドッグフードにも「安心安全で健康によいドッグフード」という言葉が増えてきました。
- 安心安全なドッグフード
- 健康に良いドッグフード
- ワンちゃんのためのドッグフード
でも、よく考えると、ワンちゃんにとっての「安心安全」とか「健康」ってどんなものなのでしょうか?
以前、ドッグフードを選ぶ上での注意すべきチェック事項をまとめました。
参考【ドッグフードの選び方】チェックしたい重要な10個のポイント
何をもって安全なのか?何をもって健康なのかがわからないと、チェックしたところで自分でドッグフードを評価することができませんよね。
そこで今回は、当サイトがおすすめする安全なドッグフードの基準(選定基準)をご紹介します。特に重要だと思う選定基準をご紹介しますので、ドッグフード選びのご参考にしてみてください。
完全に安心安全なドッグフードは無い
最初にちょっと厳しいことを言いますが、100%安心安全なドッグフードはありません。
たとえば人間の食事を考えてみてください。ラーメン・焼き肉など脂っぽい食事は、決して体にいいとは思えませんよね。ひと言で「バランスの良い食事」といっても素人が徹底するのは無理です。完璧にやろうとしたら、管理栄養士の資格を持って365日3食すべての食事のメニューを考えなければなりません。
また、栄養学も日々進歩しています。実はこの成分とこの成分の組み合わせは良くなかった、この成分はあまり健康に効果がなかったと、後になってわかることも多いです。
犬の食事も同じです。
- 犬の体格(犬種)
- 犬の体質
- 犬の好み(嗜好性)
- 価格
犬の健康的な食事で話題になる「手作りドッグフード」ですが、犬の健康や安全性を考えたらあまりおすすめできません。というのも、原材料(食材)の質の確保や、栄養バランスを考えた数%単位の配合が素人には難しすぎるからです。
そうしたメリット・デメリットを総合的に考えると、これからご紹介する安全基準を満たしたドッグフードが、安全性・安心性・健康を保証できる可能性が一番高くなるんです。
ドッグフードの安全基準
当サイトが「ここだけは押さえて欲しい」と思う安全基準をご紹介します。
AAFCO(米国飼料検査官協会)基準をクリアしていること
AAFCOとはAssociation of American Feed Control Officials(米国飼料検査官協会)の略称で、ドッグフードの栄養基準の指針を提供する団体で、ドッグフードの原材料・栄養バランスについてガイドラインを定めています。
外部サイトThe Association of American Feed Control Officials(英語サイト)このAAFCOの基準をクリアしていれば、原材料や栄養バランスにおいては一定の安心性・安全性は確保できると言えるでしょう。
ただし、このAAFCOはあくまでも指針となる数値を公表する団体であり、国や自治体の義務化された機関でもなければ、ドッグフードを認定・検査・合否判定する団体でもありません。AAFCOの数値をクリアしているかはあくまでも自己申告です。
注意したいのは「AAFCO承認」「AAFCO認定」「AAFCO合格」と記載されているドッグフードです。これらは景表法上も不当表示となるため信頼できません。
ヒューマングレード
ヒューマングレードとは、私たち人間も食べている原材料のみを使用しているという証で、人間も食べられる質の高い原材料が使用されていることを示します。
ヒューマングレードではないドッグフードには、原材料にチキンミールなどが使われています。この「◯◯ミール」とは、人用としては廃棄されるはずの4Dミートが使われています。
4Dミートとは
- Dead(死んで時間が経過した動物)
- Dying(死にかけの動物)
- Diseased(病気の動物)
- Disabled(障害のある動物)
の頭の「D」をとった総称で、人の食用としては使用禁止の骨・内臓・便が入ったままの腸・病気の動物の肉なども含まれています。表記上は肉扱いとなるため、ドッグフードになってしまうとわかりませんが、明らかに安全・安心という意味では信頼性がありません。
ドッグフード選びにヒューマングレードは不可欠です。
グレインフリー
グレインフリーとは、犬にとって消化・吸収のよくない小麦やとうもろこしなど、質の悪い穀物・穀類を使っていないドッグフードという意味です。
よく「穀物や炭水化物自体が体に悪い」みたいなことが言われますがそれは違います。犬の健康・長寿のためには、穀物から摂取できる適量の炭水化物・繊維質は必要です。
ただ、小麦・とうもろこしは犬にとっては消化が悪く胃腸に負担をかけてしまいます。安くてかさ増しできるため、価格の安いドッグフード(レギュラーフード)に使われがちです。
ドッグフードのグレインフリーや犬にとって良い穀物・悪い穀物について、以下のページで詳しくまとめてあります。ぜひ合わせて読んでみてください。
合成添加物不使用
ひと言で「添加物」といってもいろいろあります。例えば、成分を調整するビタミン・ミネラルも添加物だし、ドッグフードの酸化を防ぐ「抗酸化成分」も添加物です。ですが、これらは犬の食事の栄養バランスや安全性の確保には欠かせません。
添加物として避けたいのは
- 合成着色料
- 合成香料
- 発がん性酸化防止剤
合成着色料は見栄えをよくするため、合成香料は犬の食欲を増進させたり、うんち(便)のニオイを抑えるために使用されたりしますが、犬の健康を考えたら不必要なものです。
また、BHA・BHT・エトキシキンの3つの合成酸化防止剤は発がん性がある成分のため、これらが含まれるドッグフードは絶対に選んではいけません。1食に含まれる量が微量だとしても、ドッグフードは毎日何年も食べ続けるものです。
栄養バランス(成分バランス)
ドッグフードを選ぶとき、多くの人が原材料にこだわります。確かに質の高い原材料も重要ですが、それと同じくらい重要なのが、ドッグフードに含まれる栄養素と栄養素のバランスです。
犬の栄養バランスも人間と同じ「六大栄養素」をバランス良く摂取することが、犬の健康や長生きにつながります。
参考犬の健康に必要な六大栄養素
特に、タンパク質:炭水化物:脂質の割合を3:1:1で摂取することが、犬の健康には一番良いとされています。
ドッグフードには原材料と一緒に、タンパク質が何%などの「成分分析値」も表示されています。(成分分析値が記載されていないドッグフードは論外)必ず栄養素のバランスも上記の割合に注意して確認するようにしましょう。
ドッグフードの安全基準のまとめ

- AAFCO基準をクリア
- ヒューマングレード
- グレインフリー
- 合成添加物不使用
- 栄養バランス
当サイトでは、上記5つの項目を満たすドッグフードを「安全安心なドッグフード」としています。
日本は「犬の食の安全」に関してはまだまだ後進国です。上記の内容も基本的にはドッグフードブランドの自己申告になります。専門の検査機関があるわけではありません。
ですが、トップクラスのプレミアムフードを作る会社は、客からの信頼と実績があります。そして会社自体も、客の信頼とドッグフードのブランドを守るため妥協しません。何より犬の健康を本当に考えています。
安全安心なドッグフードを選べば必ず長生きするわけではありませんが、その可能性はずっと高くなります。何より、ドッグフードを妥協して病気になってしまったら絶対に後悔が残ります。大切なパートナーであるワンちゃんの健康にはかえられないですよね。
今回ご紹介したドッグフードの安全基準をもとにドッグフードを選んでみてください。
以下のページでは、当サイトがおすすめする安全基準を満たすドッグフードの詳細をご紹介しています。ぜひご参考にしてみてください。