アニマルプラネットの安全性 成分と栄養素から解析
「We Care」の精神で、確かな品質の栄養満点ドッグフードを作るために、最高だと信じられる原材料を選び、最高水準の製造技術を心がけているという「アニマルプラネット」
動物病院(獣医)や一部のペットショップで販売されているドッグフードでネット販売もされてますが、あまり知名度がなく、口コミなどの情報もそれほど多くありません。
今回は、アニマルプラネットのペットフード(プラペ)について、成分の詳細と、最後に総合評価をまとめます。
アニマルプラネットのドッグフードの種類

- 小型成犬用 ドッグフード
- 小型成犬用 ドッグフード(ラム&ライス)
- 小型高齢犬用 ドッグフード
今回はこの中から「小型成犬用 ドッグフード」についてまとめます。
アニマルプラネットの原材料

チキン(正肉)、チキンミール、大麦、玄米、鶏脂肪(混合トコフェノールとクエン酸で保存)、オートミール、白米、フィッシュミール(フィッシュオイル源)、ビートパルプ、ナチュラルフレーバー、亜麻仁、卵、ビール酵母、カリウム、食塩、タンパク質に結合したミネラル類(亜鉛、鉄、銅、マンガン、コバルト、セレン)、イースト、ビタミン類(A、D3、E、B3、B5、B1、B6、B2、葉酸、ビオチン、B12)、グルコサミン、ビタミンC、コリン、コンドロイチン、ユッカ、カルシウム、ローズマリーエキス
アニマルプラネットの成分分析値(たんぱく質~%など)
粗タンパク質 | 26%以上 |
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粗脂肪 | 16%以上 |
粗繊維質 | 4.5%以下 |
水分 | 10%以下 |
セレン | 0.5mg/kg以上 |
ビタミンE | 170IU/kg以上 |
オメガ-6脂肪酸 | 2.8%以上 |
オメガ-3脂肪酸 | 0.5%以上 |
グルコサミン | 540ppm以上 |
コンドロイチン | 145ppm以上 |
アスコルビン酸 | (ビタミンC):100mg/kg以上 |
ドコサヘキサン酸(DHA) | 0.045%以上 |
アニマルプラネットの詳細
容量 | 250 g (お試し版) / 800g / 3kg |
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価格 | 250g(お試し版)=500円 / 800g=1,550円 / 3kg=4,100円 ※公式HPにて、2017/6/12時点の販売価格を記載 |
1kgあたりの価格 | 1,367円~(3kgで計算) |
代謝カロリー | 360 kcal/100g |
対応年齢 | 小型犬の成犬用 |
原産国 | アメリカ合衆国 |
販売会社 | プラネット・ペットフード株式会社 |
アニマルプラネットの特徴
- 犬が本来必要な栄養バランス
- AAFCO(米国飼検査官協会)の栄養基準
- とうもろこし・小麦・大豆・副産物・化学物質を不使用
- 主原料は天然本物の生鶏肉を使用
- 鶏脂肪を使用して新陳代謝を促進
- 消化に良い穀物で負担なく繊維を吸収
- 健全な消化吸収と関節維持
- 天然フィッシュオイルで健やかな皮膚と毛艶をサポート
- 水分で最大10%含有で犬の補給源のひとつに
- 常にドッグフードの品質向上を追求
犬が本来必要な栄養バランス
また人間が食べても問題ないレベルの原材料を使い、小型犬の成犬に必要と考えられるあらゆる要素を満たす天然の原材料や、自然のミネラルやビタミン・抗酸化物質を独自にブレンドすることで、犬にとって丈夫な骨作り・最適な消化吸収に必要なあらゆる栄養素を満たしているだけでなく、ドッグフード以外に必要な補助食品やサプリメントが最小限で済むよう配慮しています。
AAFCO(米国飼検査官協会)の栄養基準
アニマルプラネットは、AAFCO(米国飼検査官協会)による、成犬が健康を維持するための“ドッグフード栄養基準”を満たすよう、各成分を配合されたドッグフードです。
とうもろこし・小麦・大豆・副産物・化学物質を不使用
アニマルプラネットの原材料は、すべてナチュラルなものを使っています。とうもろこし、小麦、大豆、副産物、人工保存料・人工着色料・人工香料などの化学物質、穀物由来のたんぱく質は一切使っていません。
とうもろこしやとうもろこし副産物は、一般的に安価なフードの増量剤として使われていますが、消化が良くありません。小麦や小麦副産物は、人間用の食品製造工程で生まれる残り部分を使い、一般的に安価なフードの増量剤として使われていますが、多くの犬にとってアレルゲン(アレルギーの原因)となる場合があります。大豆は、一般的に安価な材料としてフードに使われていますが、消化が悪く、たんぱく質の吸収も良くありません。また多くの犬にとってアレルゲン(アレルギーの原因)となる場合があります。
副産物には、腸・肺・脾臓・腎臓・脳・血液・骨・胃・くちばし・羽毛・足などが含まれている場合がありますが、これらは人間が食べるには適さない副産物のため、ペットに与えるべきではありません。また特定のペットでアレルギー反応との関係が報告されているものもあります。
化学物質のうち、人工保存料には、BHAやBHTなどがありますが、これらの添加物に栄養価はなく、摂取し過ぎると健康に害を及ぼす危険性もあります。毎日食べるドッグフードとして摂取すべきではありません。また人工着色料や人工香料は、ペットフードの味や見た目を良くすることができますが、犬の安全・健康の方が大切だと考え、天然のものを使うべきです。
穀物由来のたんぱく質を、たんぱく含有率を高めるための補充物としてグルテンなどの穀物たんぱく質を使っているフードが存在します。しかし穀物由来のたんぱく質は、動物性のたんぱく質のように消化されやすいとは限らず、犬の健康に必要な必須アミノ酸がすべて含有されているわけでもありません。
主原料は天然本物の生鶏肉を使用
犬の成長そして活力に不可欠なのが、たんぱく質です。
アニマルプラネットの主原料は、天然本物の生鶏肉を使っています。消化されやすい最高級の栄養素が、小粒のドッグフードにぎっしりと詰まっているため、犬にとって健康な骨と筋肉を作る際に必要なたんぱく質と必須アミノ酸を十分に供給しています。
鶏脂肪を使用して新陳代謝を促進
犬にとって重要なエネルギー源、それは脂質です。健康的な食餌には欠かせない成分で、健康な皮膚被毛の維持・健康な細胞の働き促進・いくつかのホルモンを産出する上でも重要な役割を果たしています。また脂溶性ビタミン(ビタミンA・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンKなど)を消化・吸収するためにも必要となり、健康的で良質なドッグフードには適切なバランスで含有されています。
一般的なドッグフードでは「動物性脂肪」が多く使われていますが、犬が必要とする必須脂肪酸(オメガ-6脂肪酸)の供給源としては、動物性脂肪よりも鶏脂肪の方が優れており、豊富に含まれています。
アニマルプラネットでは、健康的で高品質な鶏脂肪が14%以上含まれており、新陳代謝の良い小さなお腹の小型犬には最適なエネルギー源となっています。
消化に良い穀物で負担なく繊維を吸収
犬にとって重要なもうひとつのエネルギー源は、糖質(炭水化物)です。
アニマルプラネットでは、各種の必須ビタミンと栄養素が最適な配合を保つために、消化されすくマグネシウム含有量の少ない穀物(オートミール・大麦・玄米など)を使っています。これらは品質も良く、食物繊維が乏しい内容の食餌が原因で便秘となった場合にも、便秘解消につながります。
健全な消化吸収と関節維持
アニマルプラネットでは、小型犬の健全な消化吸収・関節維持のために、いくつかの栄養素を加えています。
特別なイーストとビートパルプは、犬の健全な消化吸収に役立っています。またグルコサミンとコンドロイチンは、犬の健全な関節維持をサポートすることができます。
天然フィッシュオイルで健やかな皮膚と毛艶をサポート
アニマルプラネットでは、天然のフィッシュオイルを使っています。
リノール酸やリノレン酸などの必須脂肪酸を豊富に含む脂質(オイル)は、慎重に選ばれており、犬の健やかな皮膚と毛艶をサポートしています。
水分で最大10%含有で犬の補給源のひとつに
水は、体内の化学反応に不可欠で、エネルギーを産生するために必要な潤滑剤です。ついついその有り難みを忘れてしまいがちな水ですが、本当に必要な栄養素のひとつです。
アニマルプラネットでは、水分を最大10%含んでおり(保証分析表の表示上は「10%以下」)、犬の食餌は「水の補給源のひとつ」と言えます。またいつでもきれな水が飲めるようにしておく必要があります。
常にドッグフードの品質向上を追求
アニマルプラネットでは、ドッグフードを製造する上での、最新の調査データや、動物栄養士・獣医・食品研究員などにより構成されたチームと連携をとり、常にドッグフードの品質向上を追い求めています。
アニマルプラネットの総合評価
成分から見たアニマルプラネットの総合評価です。
総合評価:
ドッグフードのメインとなる肉に「生鶏肉」を使うなど、できるだけ自然に、かつ栄養バランスが最適となるような食材へのこだわりや配慮が成分からわかります。成分の分析値からも栄養バランスは完璧です。
ただし、オートミール・ビートパルプといった食材の使用が気になります。
腸・肺・脾臓・腎臓・脳・血液・骨・胃・くちばし・羽毛・足など(4Dミート)の使用や、発がん性の疑いのあるBHAやBHTなどの使用も一切ないと公言しているし、これだけのプラミアムフードならその可能性も無いとは思いますが、本来ならオートミールやビートパルプといった食材は使用しなくてもいいものです。
参考4Dミートや安全な食材の選び方の詳細はコチラまた、玄米やビートパルプといった安価で手に入る食材を使っている割に、1kgあたり1,367円と少し値段が高いのも気になります。
この値段を出すなら、食材・栄養バランスに優れたドッグフードが他にもあるため、成分の栄養バランス的には満足ですが、評価は少し辛めの としました。